今回の記事は、ニベアについての第3弾「ニベア(青缶)とニキビ」の関係を、徹底的に紹介していくよ。
とくに、ニベアは油分が多いから、中学生、高校生がスキンケア(保湿)に使うと、ニキビが悪化したり、出来やすくなったりするんだ。自分の肌の状態が、本当にニベアを塗った方が良い肌質なのか、使い方は間違ってないか、など参考にしてみてね。ニキビが出来やすいのに、ニベアの使い方を間違えると、さらにニキビが治りにくくなっちゃうから、気をつけてね。
まずは「ニベアが必要な肌は、どんな肌なのか」から、紹介してくよ。
この記事の目次
ニベアでニキビが悪化!その原因は肌質にあり
ニベアは「ミネラルオイル」と「グリセリン」が、主成分で使われてる、保湿力の高いクリーム。この保湿力っていうのは、肌に浸透して、内側から乾燥肌を改善するとか、そういう効果じゃなくて、油分で肌にふたをするイメージ。
こうすることで、肌の水分(うるおい)が、外に逃げていかなくなるから結果、乾燥対策になるんだ。
乾燥肌とニベアの相性は良い
本来、健康な肌は、適量の皮脂を分泌して、外敵(ばい菌、ウイルスなど)から肌を守ってくれてるんだ。もうひとつ、皮脂には大事な役割があって、肌のうるおいを逃がさないようにすること。乾燥肌の子は、皮脂の分泌量が少ないから、うるおいが足りなくなっちゃうんだね。
・乾燥しやすい子にニキビが出来る理由
乾燥しやすく、皮脂分泌が少ないのに、ニキビができるのはどうしてだろう?
それは、部分的に皮脂分泌が、多くなってるからだよ。肌のシステムが、肌を守ろうとして、皮脂を上手くコントロールできなくなってるんだ。部分的に皮脂が多くなり、アクネ菌が増殖すると、そこに炎症ニキビ(赤ニキビ、黄ニキビ)が出来るよ。
※ 他にもニキビが出来る理由はあります
・ニベアは皮脂の代わりになる
そこで活躍してくれるのが、ニベアのような保湿クリームやジェル。ニベアは油分の多いクリームだから、肌表面に「油膜を作ってくれる」この効果によって、乾燥肌の子は、皮脂の過剰分泌が抑えられたりするんだ。その結果、余分な皮脂が肌に残らなくなり、ニキビの改善につながる可能性が、大きいよ。
ふつう肌・脂性肌・混合肌はニベアでニキビが悪化する可能性 大
乾燥肌とは反対に、皮脂の分泌が適量、もしくは多い肌質は、ニベアを使う事で、ニキビが出来やすくなる可能性が高いんだ。とくに、中学生、高校生は、こっちの肌質が圧倒的に多いよ。
・思春期(成長期)は油分が多い
もともと肌が乾燥しやすい子もいると思うけど、思春期は圧倒的に「脂性肌」や「ふつう肌」が、多いよ。これは悪い事じゃなくて、肌が健康である証拠でもあるんだ。ただ、成長期は、ホルモンバランスが安定しなくて、皮脂分泌が過剰になるため、ニキビが出来やすい肌環境とも言えるんだ。
・必要以上の保湿は逆効果
そこでポイントになるのが、保湿ケア。しっかり保湿をした方が「ニキビが出来にくくなる」「美肌になる」って思って、スキンケアをしてたら、それは間違い。すでに健康な状態の肌に、余計な成分(ニベアの場合は油分)を足すことは、肌トラブルの原因になるんだ。
中学生、高校生の肌は基本、保湿が必要ないくらい「皮脂」も「うるおい」も足りてるよ。
※ 油分を足す必要のある年齢、肌質の方にとっては、有効成分になります
ポイント:中高生は化粧水で保湿?
雑誌などでよく「中学生、高校生は、化粧水だけで十分」って、書かれてるけど、「なんで化粧水だけでいいのか」が、書かれてることって少ないよね。
中高生に化粧水が、勧められてる理由は、おそらく「肌トラブルにつながりにくい」からだと思う。乳液やクリームは、油分が多く、場合によっては「ニキビ」や「いちご鼻」の原因になっちゃうんだ(ニベアもね)
化粧水は、ほとんど水(精製水)で出来てるから、肌に与える影響が少ないんだ。とくに大容量で格安の化粧水は、成分のほとんどが、水で出来てるんだって。
もしかしたら、肌質によっては、化粧水も必要ないかもしれないね。
ニベアを最大限に活かす使い方
ニベアが必要な子は「肌に油分が少なく乾燥しやすい子」っていうのは、わかったよね。つぎは、どういう風にニベアを使ったら、効果を最大限に活かせるのかを、紹介していくよ。
ニベアが本当に必要か確認してみて
油分が多いのに、なんとなくニベアを使ってたなら、おそらく必要ないはず。肌が乾燥してると感じる場合も、外的要因がかかわってる可能性が大きいよ。
ニベアが出来る事は、あくまで肌表面を守る事だけ。この乾燥する原因を見直す必要がある事を忘れないでね。ニベアだけで乾燥が良くなる事は、ほとんどないよ。乾燥については、別の記事にまとめて書くから、ポイントだけ紹介するね。
肌が乾燥しやすいポイント
- 洗いすぎ(洗浄力・回数)
- ピーリング・スクラブのしすぎ
- エタノール配合化粧品
- 殺菌剤の多様・長期使用
- 長時間のメイク
- 花粉の影響など
ニベアで皮脂分泌を正常にし、ニキビを出来にくくする
ニベアの使い方は、すっごいシンプルで、乾燥しやすい部分にうす〜く塗るだけ。
ニベアの保湿成分(ミネラルオイル、ワセリン、グリセリン、水添ポリイソプテン)は、本当にしかっり肌にふたをしてくれる、構成になってるんだ。だから、たっぷり塗る必要はないし、少ない量でも、ちゃんと効果が出るよ。
※ ミネラルオイルは水分と全く馴染まないので、密閉性が高く、うるおいを閉じ込めるには最適だそうです
・塗りすぎは毛穴詰まりの原因に
反対に油分の多いニベアを、肌にたっぷり塗れば、毛穴詰まり(コメド)や巨大角栓の原因になるよ。たくさん塗った方が、肌に浸透するっていうのも間違い。ニベアの浸透は、肌表面にいちばん近い「角質層」まで。塗れば塗るほど、ニキビができるリスクが高まると思ってね。
ガッテン塗り・ニベアパックはニキビに効果的?
ニベアの使い方で、有名な方法は「ニベア ガッテン塗り」と「ニベアパック」果たして、この2つの使い方で、本当にニキビは出来にくくなるのか。
・ガッテン塗りは有効
ガッテン塗りとは、NHKの「ためしてガッテン」で紹介された方法で、 ニベア(青缶)を洗顔後、化粧水をつけずに、肌が湿った状態で、塗るというニベアの使い方。そうすることで、肌がプルプルになると、ネットで話題になった。
※ 実際に放送された内容は、少し違ったみたいです
この方法は、ニベアの普通の使い方だから、ニキビに全く問題ないよ。たぶんポイントは「化粧水をつけずに」ってとこなんだと思うけど、上でも紹介したように、化粧水のほとんどは水で出来てるから、つけても、つけなくても、ほとんど効果は変わらないと思う。
ただ「高保湿成分を多く配合した化粧水」や「医薬部外品に指定されてる化粧水」は、働く作用も浸透力も全然違うから、例外だよ。
・ニキビに特化した化粧水
とくに、ニキビ向けに作られてる「医薬部外品の化粧水」は、保湿の目的の他に、ニキビの炎症を抑える「抗炎症剤」を配合してる事が多いんだ。有名な成分だと
- グリチルリチン酸〜
- アラントイン
これらの成分は「皮膚炎」「炎症ニキビ」「肌荒れ」を、防いでくれる成分なんだ。かゆみ、赤み、ヒリヒリを抑えてくれる、働きがあるんだよ。炎症ニキビや炎症によるニキビ跡(赤いニキビ跡)に悩んでいたら、こういう化粧水を使った方が、早く治せるよ。
・ニベアパックは全く必要ない
ニベアパックのやり方
- 洗顔後、蒸しタオル(5分)で毛穴を開く
- ニベアをたっぷり乗せる(真っ白状態)
- そのまま10分置く
- 化粧水で、ニベアパックを拭き取る
- 最後に洗顔する
ニベアパックで言われてる効果
- 毛穴汚れがなくなる
- 美白になる
- ニキビが治る
どれも、根拠が全くないどころか、何がしたいのかわからないレベル。これは、油分(皮脂)を落として、油分を足して、油分を落としてるってことだよ。化粧水で拭き取る事で、ケアしてるみたいになってるけど、
洗顔料を2回も使ってたら、肌はすっごく乾燥する
・ニベアが浸透してると思ってる
「10分、時間を置く」この時に、ニベアが浸透してると、思ってる可能性が高いけど、ニベアは角質層より奥には、絶対に浸透しないよ。むしろ、肌表面にピタッて密着するように作られてて、そこで最大の効果を発揮してくれるんだ。
美白効果なんて絶対ないし(有効成分が含まれてない)、肌の負担が大きすぎて、ニキビも悪化する可能性が、かなり高い。とくに、思春期ニキビに悩む中高生は注意。
ニベア+ハトムギ化粧水はニキビに効果的?
いちばん人気の、naturie(ナチュリエ)のハトムギ化粧水で考えた場合、ニキビが悪化する可能性は、すごく低いと思う。ただ、ハトムギ化粧水が、ニキビを治すのに適しているかは、個人差があるよ。
ハトムギエキスやグリチルリチン酸2K(抗炎症剤)が配合されてるから、炎症を抑える作用が少しはあると思うけど、医薬部外品に指定されてないから、配合量は極わずか。
・保湿効果もそこまで高くない
ハトムギ化粧水の保湿成分は、そこまで高くないんだけど、ニベアと合わせて使う事で、油分を補うことが出来るから、乾燥対策になるよ。ただ、ニキビを治す目的でハトムギ化粧水を使うなら、ニキビ用に作られた医薬部外品の化粧水の方がおすすめだよ。
ニベアを直接塗って絆創膏を貼っても、オロナインのような効果はない
ニベアは化粧品で、オロナインは医薬品(お薬)たまに、ごちゃ混ぜになってる子がいるんだけど、化粧品と医薬品は効果も使い方も全く違うよ。
- 化粧品はサポートで、何かを治す効果は持ってない
- 医薬品は治すことが出来るけど、副作用もあり、日用使いは出来ない
オロナインでパックをする事なんて、絶対に出来ないし(肌にものすごい負担)、ニベアでニキビを治すことも、絶対に出来ないってことだね。
※ 医薬部外品の化粧品でも、治す効果は認められていません。原因を予防し、肌再生のサポートをしてくれます。
・オロナイン+絆創膏はニキビに効果的
オロナインは、ニキビを治す効果が認められてる市販薬だから、効果的だよ。寝る前に炎症してるニキビに塗っておけば、ニキビはすぐに小さく、目立たなくなる。睡眠中に触ってしまいそうな場合は、絆創膏でカバーしてあげるのもいいかも。
※ 絆創膏は化粧品のパッチテストを行う際にも使われるみたいです
ニベア青缶+ベビーパウダーはニキビの原因になる
ベビーパウダー+ニベアで、テカリを抑えたナチュラルメイクを、考えていた子はすぐに中止するべき。毛穴がふさがれてニキビが出来やすくなるよ。
・サラサラの正体は酸化亜鉛
ベビーパウダーの有効成分は「酸化亜鉛」この成分が、肌のタンパク質と合わさる事で、毛穴がふさがれるんだ。その結果、毛穴から汗や皮脂を抑える事が出来き、サラサラになるんだよ。
でも、皮脂の排出がうまく出来ないということは、毛穴の中でアクネ菌が増殖して、炎症ニキビが出来やすくなるっていうことだね。
ニベアソフトの使い方も一緒?ニキビに効果的?
ニベアソフトもニベア(青缶)と、同じような作用があるよ。とくに、ニキビに有効な成分が入っているわけでもなく、肌表面を油の膜で、コーティングしてくれるクリーム。
・大きな違いはテクスチャー(使用感)
ニベア缶に比べて、ニベアソフトの成分は、しっとり感を出す組み合わせに、なってるんだ(青缶→こってり 重みがある感じ)成分を見ると「ミリスチルアルコール」が上位にきてて、アルコール=刺激が強いと思っちゃうけど、これはエタノールと違って、刺激になりにくいアルコールなんだ。
※ アルコールフリーはエタノールが配合されていない事を指しています
ニベアソフトは、肌に刺激の少ないしっとりクリームだよ。値段も買いやすく、低刺激だから、乾燥が酷い箇所に薄く塗る事で、皮脂の代わりを作ってくれるよ。
皮脂が多いとニキビは悪化する
ニベア(青缶)と同じように、皮脂が多い子(脂性肌、オイリー肌)が、ニベアソフトを保湿に使えば、ニキビが悪化する可能性は、すごく高くなる。油分が多い子は、保湿をメインにするよりも「洗顔」や「クレンジング」を見直した方が、ニキビが早く改善されるよ。
ポイント:洗顔料の選び方
洗顔料やクレンジングを見直すポイントで大事なのが「洗浄力」
もともと皮脂分泌が多く、ベタベタする子は、洗浄力がある程度あった方が良いんだ。中学生、高校生はとくに、しっかり皮脂が落とせるタイプが良いと思う。その代わり、洗顔の回数を調整したり、短時間で済ませるようにしようね。
乾燥しやすいタイプの子は、洗浄力を落として、洗いすぎを避けよう。皮脂が上手く残せるようになれば、保湿でクリームを使わなくても済むようになるよ。クリームや乳液は、ニキビ、肌トラブルにつながる可能性が、結構大きいんだ。
最初は少しずつクリームをつけて肌を守って、出来ればクリームに頼らない肌まで、戻したいね。
ニベアに頼りすぎるとニキビは治らない(まとめ)
プチプラで使いやすいニベアだけど、どんな肌でも相性が良いわけじゃないことは、わかってもらえたかな。ホルモンの影響で皮脂分泌が多く、ニキビが出来やすい中高生は、とくに影響が出やすい化粧品の1つだよ。
ニベア(ニベアソフト)の効果は、肌に油膜(皮脂の代わり)を作る事で、それ以外の作用は、期待しない方が良いと思う。使い方を間違えれば、ニキビが治らないだけでなく、出来やすくなる可能性もあるから、注意してね。