ニキビケア・予防のために作られた「化粧水」や「洗顔料」には「殺菌剤を配合してる化粧品」があるんだ。
殺菌剤には、ニキビの原因を作り出してる「アクネ菌を殺菌する効果がある」から、一時的にニキビを改善するのによく使われるんだけど、
- 使用頻度が多い
- 長期間使う
と「健康な肌環境が崩れちゃう」可能性が高いんだ。
とくに化粧品の場合、毎日使う機会が多いから注意が必要だね。
ということで、今回は「ニキビ用化粧品の殺菌効果」について、わかりやすく紹介していくよ。
ニキビ用化粧品を使い始めてから「肌が乾燥しやすくなった気がする…」っていう子は、この記事が役に立つよ♪
この記事の目次
ニキビ用化粧品の殺菌剤の効果と注意点
ニキビ用化粧品の中でも「即効性が高い」とか「ニキビに効く」って言われてる物は、殺菌剤が配合されてる場合が多いんだ。
有名なメーカーさんだと、中学生、高校生のみんなが良く知ってる「プロアクティブ+」は、殺菌剤を多く配合してる化粧品の1つだよ。他にも
- ロゼットパスタ
- メンソレータムアクネス
- アクネコントロール
- ティーツリーウォーター
などなど「殺菌・抗菌効果のある化粧品」はいっぱいあるんだ。
まずは「どうして殺菌剤がニキビ改善に効果があるのか」この部分から説明していくね。
ニキビの原因を作り出す「アクネ菌」を殺菌する
ニキビが出来る原因に「アクネ菌」っていう菌が関係してることは知ってるかな?
この菌が肌に増えすぎると「炎症したニキビ」が、出来やすくなるんだ。
殺菌剤は、この「増えたアクネ菌を殺菌してニキビを出来にくくする効果がある」んだよ。
炎症ニキビを作ってる原因菌がいなくなれば、あとは「ニキビが自然と治るのを待つだけ」ってことになるんだ。
これで、いま出来てるニキビを治すことができるんだよ。
殺菌剤が他の有効成分より効果が高い理由
化粧品っていうのは、じつはみんなが思ってるより「効果がない」のがふつうなんだ。
これは「毎日使っても安全に使える」ようにしてるからだよ。
そこでポイントになるのが「浸透力」
化粧品は「浸透力が高い方が効果を発揮できる」っていうのは、なんとなく聞いたことあると思うんだけど「化粧品の浸透力は全部一緒」なんだ。
これは「薬機法」っていう法律で決められてるから、守らなくちゃいけないんだよ。
逆にお薬は「治すために作られてる」から、有効成分が浸透するように作られてるんだ。
もちろん、殺菌剤も肌に浸透していくことはないんだけど、効果が高いのは「アクネ菌は肌表面(角層)で生活してる」からなんだ。
つまり「浸透させなくても高い効果を発揮できるから殺菌剤の効果は高い」んだね。
殺菌剤の効果は高いが「肌環境が崩れやすい」デメリットもある
殺菌剤はアクネ菌の量を減らしてニキビを改善するっていう考え方なんだけど、アクネ菌は「ニキビを作るために肌にいるわけじゃない」んだ。
アクネ菌は本来肌に必要な菌で「みんなの肌を健康に保つために働いてる」んだよ。
アクネ菌の他にも「表皮ブドウ球菌」っていう善玉菌もいて、
- 肌バリアを作る
- うるおいを保つ
など「美肌作りをしてる菌」なんだ。
殺菌剤はこれら「ほとんどの菌を殺菌しちゃうから、肌環境が崩れちゃう」可能性が高いんだよ。
肌が乾燥して皮脂が増えると「アクネ菌は繁殖」する
↑でも説明したように、アクネ菌はある程度肌に必要な菌なんだけど「量が増えすぎると炎症ニキビの原因になっちゃう」んだ。
アクネ菌が増える原因は「肌に余分な皮脂があること」
中学生、高校生にニキビが出来やすいのは「皮脂の分泌量が多い」からなんだ。
殺菌剤を使えば、アクネ菌の量を一時的に減らすことは可能だけど「肌がすごく乾燥しやすくなる」っていうデメリットもあるよ。
その結果、殺菌剤を使う前より皮脂量が増えて「アクネ菌が繁殖しやすい環境になっちゃう」っていうこともあるんだ。
それと…
本来なら「アクネ菌」や「表皮ブドウ球菌」が、外からくる「雑菌」をやつけてるんだけど、代わりに殺菌剤でやっつけてたから…
殺菌剤配合の化粧品をやめれば「外から来る雑菌の影響でもニキビが出来ちゃう」っていう可能性が高くなるんだ(化膿ニキビ)
ふつうの化粧品に戻すのが大変になる
効果が高い殺菌剤を使ってる間は、ニキビも出来にくくて「治った!」って感じることも多いんだけど、ふつうの化粧品に戻して少し経つと…
「またニキビが出来てきた!?」ってなる場合が多いんだ。
そうなると「やっぱりニキビ用化粧品は効果が高い!」って、また「殺菌剤配合の化粧品を使い始めちゃう」ことがよくあるよ。
使用期間が短ければ殺菌剤が有効に働いてくれることもあるんだけど「長期間の使用は肌への負担が大きい」んだ。
殺菌剤配合の化粧品とふつうの化粧品を交互に繰り返し続けると「肌も敏感になって化粧品がしみる」っていう状態になっちゃう子もいるんだよ。
本来なら、中学生、高校生、の思春期で終わるはずだったニキビも、肌環境が崩れすぎちゃうと「大人になってもニキビが出来やすい肌」の状態になっちゃうわけだね。
これが「大人ニキビ」の原因の1つだよ。
プツプツ出来る「白ニキビ」に殺菌剤は効果なし
殺菌剤は全てのニキビに効果があるわけじゃなくて、アクネ菌の繁殖が原因で出来る「炎症ニキビ」だけなんだ。
おでこにぷつぷつ出来やすい「白ニキビ(コメド)」は「皮脂が毛穴に詰まることが原因だから殺菌しても効果がない」んだよ。
殺菌剤配合のニキビ用化粧を使うよりも先に「余分な皮脂が肌に残らないようにする」ことが優先。
殺菌剤配合の化粧水や洗顔料を見分けるポイント
殺菌剤として使われる成分↓
- サリチル酸
- イオウ
- イソプロピルメチルフェノール
ティーツリーにも高い「殺菌・抗菌作用」「抗炎症作用」があるって言われていて、
配合されてる化粧水は「ニキビに効く」って言われることが多いんだ。
LUSH(ラッシュ)の「ティーツリーウォーター」が有名だね。
殺菌剤配合化粧品を使う場合はリスクも頭に入れておこう
大事なのは「殺菌剤を絶対に使わないようにする」ことじゃなくて「依存性が高い成分」っていうことを、理解しておくことが大切。
殺菌剤は化粧品以外に「オロナイン」みたいな市販薬にも使われてるよ(お薬は化粧品よりも高濃度で配合されてる)
ばい菌や細菌がはいって出来る「出来物、吹出物(面疔)」には、お薬で解決するのが良いって言われてるんだ。
ニキビに殺菌剤を使う時は「健康な肌にも影響が出やすい」っていうことを頭に入れておいてね♪