今回の記事は「肌荒れ」「ニキビ」でよく使われるお薬(塗り薬)の効果と副作用をまとめて紹介するよ。
ブログ管理人は「医師」や「薬剤師」の免許(資格)を持った専門家ではないから、お薬の効果や副作用はあくまでも参考として読んでね。
- 市販の塗り薬を買おうか悩んでる子
- 皮膚科に行こうか悩んでる子
は、その前の簡単なチェックとして参考にしてみてね♪
※ 実際にお薬を使用する際は専門家(医師)に相談して、使用方法・容量を守り正しくお使いください。
この記事の目次
お薬(医薬品)と化粧品の違い
いちばんの違いは「効果」
- 化粧品 → 効果を持たない
- 医薬品 → 効果を持つ
ここの部分は法律(薬機法)で決められていて、はっきりしてるんだ。
化粧品は
…角質や皮脂汚れを落としたり、保湿で乾燥を防いだりするための物で、肌の細胞生成を早める(傷を治す、ニキビを治す)ことはできないんだ。
化粧品にできること
- 皮脂汚れを落とす(洗浄)
- 肌表面に油膜を作る(保湿)
- 水分を補給する(保湿)
- 保湿成分を角質層に届ける
お薬(医薬品)は
…治す効果を持たせるために、有効成分を肌の深い場所(基底層、真皮)まで届けられるように作られてるんだ。
お薬にできること
- 細胞の修復をサポート
- 炎症を抑える
- 菌を殺菌する
- 角質の代謝を早める
- 角質の代謝を遅くする
化粧品は「安全に使える」ことがいちばんで、基本は毎日使っても肌に影響が出ないように作られてるんだ。
医薬品は「効果を持たせる」ことがいちばんで、それに伴う副作用のリスクがあるから、毎日や長期間、使うものじゃないんだ。
肌荒れ・ニキビに使われるお薬の効果と副作用
市販のお薬(塗り薬)
市販で買えるお薬は「比較的、副作用のリスクが少なく医師の処方箋(しょほうせん)がなくても買えるお薬」のことだよ。
薬によっては、マツキヨなどの薬局や、通販でも買うことが出来るよ。
効果の高さは「ニキビを治す効果が認められるから、化粧品とは全く違うもの」として理解しておいてね。
オロナイン軟膏
オロナインは昔からあるとても有名なお薬。
殺菌効果のある塗り薬で、増えすぎたアクネ菌の量を調整してニキビを早く治してくれるよ。
オロナインの良いところは「殺菌効果が適度で強すぎない」ところ。
アクネ菌を全て殺菌せずに、数を減らすことに期待できるんだ。
ただし、殺菌剤を配合している以上「長期使用」や「使いすぎ」には注意してね。
テラコートリル軟膏
皮膚科でも処方される事がある「テラコートリル軟膏」は、市販でも買う事ができるお薬の1つ
- 殺菌効果
- 炎症を抑える効果
がある「ステロイドの塗り薬」
ステロイドは強さが段階で別れてて、テラコートリルは「弱い部類」っていわれているんだけど、それなりに強くて肌への負担もかかるよ。
YouTubeなどでも紹介されていて「知名度が高いニキビ薬」だけど、使いすぎには注意してね。不安な場合は、いちど皮膚科で相談してから使うようにしよう。
皮膚科でもらうお薬(処方箋が必要)
市販薬よりもさらに高い効果を持つお薬。
同じ「殺菌効果」や「代謝促進効果」でも、
- 成分の種類
- 濃度(配合量)
- 浸透力
を変えることで「効果に大きな差が出る」んだ。
ただし、こういう強力な効果を持つお薬は副作用のリスクも相当高く「医師の判断(処方)が必要になる」んだよ。
自分の判断で使ったり、やめたり、ができないお薬だね。
ベピオゲル
ベピオゲルは
- 古い角質(角栓)を除去する
→ ピーリング効果 - 増えすぎたアクネ菌を殺菌する
→ 殺菌効果
この2つの効果を持ったお薬だよ。
ニキビは、古い角質やほこりなどが油分(皮脂)と混ざることで角栓が毛穴に詰まり、上手に分泌されず溜った皮脂をエサにアクネ菌が増殖。
アクネ菌が作る「脂肪酸」が炎症(化膿)を起こして、ニキビになるんだ。
ベピオゲルは「ニキビの出来る状況を同時に解決することが出来る」から、ニキビ治療として使われてるんだね。
化粧品で行うピーリングや、殺菌に使われる成分の配合量は微量なのに対し、ベピオゲルに使われてるピーリング剤(酸化剤)は「とても強力で即効性もかなり高い」って言われてるんだ。
ただし、ピーリング剤や殺菌剤は、肌への負担が大きい事でも有名。
専門医の判断で適度な使用は、即効性も高く有効な方法の1つなんだけど
「長期使用」や「間違った使用方法」は、健康な肌にまで良くない影響を与えちゃう可能性があるから注意が必要なんだ。
ベピオゲルは「重度なニキビに悩んでる子」向けの強いお薬だよ。
ディフェリンゲル
ディフェリンゲルも皮膚の表面を薄くして「毛穴詰まりを解消」し、毛穴の中に溜った大量のアクネ菌を外に出すことでニキビを改善していく「ピーリング作用のあるお薬」だよ。
ディフェリンゲルは「使用した80%(8割)の人のニキビが治ってる・改善されてる」っていうデータがあるんだけど…
効果が高い分「副作用が出る割合も80%近くある」みたい(副作用発生率:544症例中429(78.9%))
副作用の例
- 乾燥
- ひりひり感
- 落屑(らくせつ)
→ 皮膚が剥けてくること - 紅斑(赤み)
- かゆみ
これらの症状が合わさって副作用として出る。
ベピオゲルとの違いは「殺菌剤が入ってない」こと。
アクネ菌が原因の炎症のある「赤ニキビ」や「黄ニキビ」よりも、出来たばかりの「白ニキビ」や「黒ニキビ」に高い効果が期待されてるお薬なんだ。
だから、炎症があるニキビの場合は「殺菌作用のある抗生物質が同時に必要になるケースが多い」よ。
ニキビ・肌荒れにお薬を使う時の注意点
皮膚科でもらったお薬は絶対に「自己判断でやめたり、また使い始めたりしたらダメ」だよ。
治療にかかる期間が長くなればなるほど「副作用も強く出る」から、場合によっては「重度のニキビ跡」として残っちゃうことも考えられるんだ。
市販のお薬だと、そこまでの副作用は出ないんだけど、使い続ければ
- 肌が乾燥しやすくなる
- 肌が敏感になる
可能性が高いんだ。
これらは「殺菌剤の影響」で肌を守る「皮膚常在菌」がいなくなっちゃうことで起る副作用だよ。
市販のお薬は「短期間でニキビを治す時にだけ使う」ようにしよう。
お薬を使う時に注意するポイント
- 塗り過ぎない
- 広範囲のニキビには使わない
- 長期使用は避ける
この3点に注意しながら、有効に使ってみてね。
「ステロイド」の効果と注意点
思春期ニキビで悩んでる子に「テラコートリル軟膏」を使ってる子が多いから、簡単にだけど「ステロイド」について紹介しておくね。
ステロイドは、わかりやすくいうと「お肌をきれいにしてください!っていう指示を強制的に出す事が出来る」んだ。
肌は本来「副腎(ふくじん)」っていう臓器から、この「肌をきれいにするホルモン」を出してるんだけど、これに似た効果を強制的(人工的)に引き出すのが「ステロイド薬」だよ。
強さは「5段階」に分かれてるんだけど、副作用は「比較的強い」っていうことは覚えておこうね。
大きな副作用は「自分で肌をきれいに出来なくなる」ことだよ。
ステロイドは強さによって「副作用」も違ってくるんだけど、強制的に肌をきれいにすることで、からだが元々出していた「きれいにするホルモンを作るじゃま(生成を阻害)をしちゃう」んだ。
少しの間の使用なら問題ないかもしれないんだけど、これが長期にわたると「自分の力で肌をきれいにすること」が出来なくなっちゃう可能性も出てくるんだよ(ステロイド依存)
ただ、この副作用はかなり見直されていて、専門家(皮膚科医)の指示に従って使っていれば、特に問題ないんだ。
繰り返しになるけど、自分の判断で使ったり、やめたり、を繰り返し「長期使用をしない」これだけは本当に気をつけようね。
お薬だけでニキビを解決するのは難しい
ニキビの原因は化粧品で解決しよう
お薬はどうしても「一時的な効果(対症療法)」しか得られず「ニキビの根本的な原因の解決にはならない」んだ。
余分な皮脂を肌に残さないために
- 正しい洗顔をする
- 保湿で乾燥対策をする
- 紫外線から守る
- 食事に気をつける
- ストレスをためない
結局、こういう基本的な部分が大事になってくるんだよ。
お薬を使ってニキビを治すことも必要な時もあると思うけど、基本は「毎日のスキンケアを改善することで、ニキビは解決できる」んだ。
今回の記事を参考に「お薬」と「化粧品」を上手に使い分けて、ニキビ改善に役立ててみてね♪
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