皮脂分泌が多くなりやすい中学生、高校生の時期に「乾燥肌」で悩んでる子が結構いるんだけど、その原因の多くが化粧品に関係してるって知ってた?
洗顔料や化粧水の選び方、使い方を間違えてると、乾燥しやすい肌環境を自ら作ってることもあるんだ。
ということで今回のテーマは「乾燥肌で悩む中学生・高校生に原因と解決方法をわかりやすく紹介」
乾燥しやすい肌は「ニキビ・肌荒れ」が多くなりやすいから、少しでも早めに手をうって、乾燥しにくい肌作りをしていこうね。
この記事の目次
中学生・高校生が悩む乾燥肌の原因
肌が乾燥しやすくなる原因を大きく分けると
- 化粧品、医薬品の影響
- 紫外線の影響
- 季節、空気の乾燥の影響
- 花粉の影響
この4つの原因が考えられるよ。とくに中学生、高校生の乾燥に影響してくるのは、化粧品と紫外線の2つ。
この2つを中心に、乾燥の原因について簡単に説明していくね。
この乾燥する原因がわかってないと「保湿化粧品で乾燥対策をしよう」としちゃって、なかなか改善されなくて悩んじゃうんだ。化粧品での保湿効果は、ポイントが限られてるから注意してね。
乾燥の原因が化粧品にあるって本当?
ここで説明する化粧品は、メイクを長い間ずっとしてると乾燥してニキビなどができやすくなるっていう話しじゃなくて「洗浄系の化粧品」と「保湿化粧品」の話し。とくに
- 洗顔料
- クレンジング
この2つは毎日使う化粧品だから、しっかり選んで乾燥しにくい肌環境にしようね。
・洗浄しすぎは乾燥しやすくなる
乾燥の原因で考えられるのは「洗い過ぎ」1日の洗顔の回数もそうだけど、他にも洗い過ぎになる原因はたくさんあるんだよ。
洗顔料もクレンジングも使われてる成分で、洗浄力が大きく変わってくるんだ。
皮脂や汚れをしっかり落とすタイプの化粧品は、中学生、高校生の肌に適してるんだけど、使い方によっては脱脂しすぎて乾燥の原因になっちゃうことも考えられるんだ。
・皮脂を残す事で水分が蒸発しにくくなる
ニキビや毛穴の黒ずみの原因になる皮脂は、どうしても嫌われちゃうんだけど、本当は肌を乾燥から守る役割もしてるんだ。
肌の中にある水分が蒸発して、水分量が少なくなってる状態が乾燥肌。簡単に言うと、皮脂は水分が逃げないようにしてくれてるんだね。
ちなみに保湿化粧品の多くは、皮脂と同じように肌表面に「油の膜」を作ってくれる役割があるんだ。だから、油分が少ない子が、油分の多いクリーム系の保湿化粧品を塗ると少し乾燥が防げたりするんだよ。
この部分がわかると「この化粧品は浸透しやすいから保湿力が高い」って言うのが、ちょっと間違ってることがわかるね。
・乾燥肌を改善するのに浸透力は関係ない
浸透しやすい化粧品が「保湿力が高い」って思ってた子は要注意。化粧品の浸透力はほぼ全部同じで、差はほとんどないんだよ。
これは「医薬部外品の化粧品」を除く、すべての化粧品に当てはまることで、化粧品は安全面が第一に考えられてて「角層(表面に1番近いとこ)より先に浸透してはいけません」って法律で決められてるんだ。
- 化粧水→角層に水分、保湿成分を届ける
- クリーム系→肌に油膜を作る
- 美容液→角層に保湿、有効成分を届ける
役割を簡単に説明するとこんな感じのイメージ。角層にいる水分を保つ「ケラチン」や、肌バリアと関係がある「セラミド」に、
- 水分
- 有効成分
- 保湿成分
を届けてあげるのが、保湿化粧品の大事な役割で、浸透力より成分の内容の方がずっと大事になってくるんだよ。
・成分のエタノールに注意
エタノール配合の化粧品は、意外と好む子が多いんだよ。その理由は「仕上がりがさっぱりする」からで、とくに夏場や油分が多い若い子に人気。
ふつう肌や脂性肌(オイリー肌)の子は、そこまで気にしなくても大丈夫なんだけど、エタノールは乾燥しやすい特性を持ってるから、乾燥肌に悩んでる子は避けた方がいい成分かもしれないんだ。
スースーする感じや、さっぱり感を出せるエタノールは、水分より蒸発が早いから肌につけた瞬間、スゥーって肌に残らないさっぱりした仕上がりになるんだよ。
これがアルコール(エタノール)の特性なんだけど、この時に周りの水分も一緒に連れて蒸発しちゃうのが、乾燥の原因になる可能性が高いんだ。
肌の乾燥が気になる子は「アルコールフリーの化粧品」を選ぶようにすると良いかも。
※ 化粧品のアルコールフリーとはエタノールが配合されていない事を指しています。
・ニキビ用化粧品、医薬品に注意
ニキビに悩んでる子に乾燥肌の子が多いのは、後天的な理由も大きく関係してると思うんだ。元々はそんなに乾燥しやすい肌じゃなかったはずなんだよ。
ニキビ用化粧品の多くは、原因の皮脂を対策するために洗浄力が高く作られてる事が多いんだ。洗顔方法に気をつけたり、油分が多い子はメリットになるんだけど、気をつけないと洗い過ぎになっちゃうんだよ。
ただ、もっと気をつけなくちゃいけないのが「殺菌剤」の存在。ニキビの原因になるアクネ菌の量を減らす目的で使われるんだけど、殺菌剤はすべての菌を殺菌しちゃうから、肌も乾燥しやすくなるんだ。
・乾燥から肌を守る大切な菌の存在
確かにアクネ菌が作り出す「脂肪酸」が、炎症ニキビの原因になるんだけど、アクネ菌も肌に必要な菌なんだ。
肌には皮膚常在菌って呼ばれる「表皮ブドウ球菌」や「アクネ菌」が暮らしてて、この菌は肌を健康に保つために働いてる善玉菌って言われる良い菌なんだ。
- 肌を守る脂肪酸を作る
- うるおいに大切なグリセリンを作る
この2つが大きな役割で、簡単にいうと「天然の保湿成分」を作り出してくれているんだ。
殺菌剤が使われてる化粧品を毎日使用したり、医薬品(市販薬を含む)を長期使用したりしてると、この大切な菌が肌にいなくなっちゃって、乾燥しやすい肌環境になっちゃうんだ。
・化粧品で気をつけること
化粧品で乾燥しやすくなる原因をまとめると
- 洗い過ぎに気をつける
- 浸透力より成分を確認する
- エタノールは乾燥の原因にもなる
- 殺菌剤の使用は控える
天然の保湿成分の皮脂を肌に上手に残してあげることで、保湿化粧品を無理に使わなくても乾燥対策は出来るんだ。
ただ、中学生、高校生の思春期って言われる時期は、ホルモンの関係で「皮脂分泌」が多くなりやすいから、そこまで気を使わなくても普通に1日2回もしくは夜の1回の洗顔をしっかりしてれば、乾燥はしにくいはずだよ。
シンプルにスキンケアをしてあげる事が1番だね。
化粧品以外の乾燥の原因も確認しよう
乾燥対策の前に原因の部分がちょっと続いちゃうけど、大切な部分だから知っておくと役に立つと思うよ。
ただ、原因の説明ばかりしてても読むのに疲れちゃうと思うから
- 紫外線の影響
- 空気の乾燥
- 花粉の影響
この3つはまとめて、ざっくり紹介していくね。
・紫外線の影響で乾燥しやすくなる
紫外線は瞬間的なダメージは少ないんだけど、そのダメージが蓄積(ちくせき)されて、年齢を重ねるごとに肌表面に表れてくるんだ。
いちばんは「肌のバリア機能」を低下させちゃうこと。これによって肌は乾燥しやすい状態になっちゃうんだよ。
敏感肌の子が乾燥しやすいのは、肌の角層にある「ラメラ構造」っていう美肌の元が崩れてるから。このラメラ構造は肌を守るバリアみたいな役割もしてて、
- 刺激物が肌に入ってこないようにしてる
- 水分の蒸発を防いでる
ラメラ構造が崩れてるとガタガタで隙間が多く空いちゃうから、水分が蒸発し肌は乾燥しちゃうんだ。ちなみに、この隙間を化粧品の成分が通ってきちゃうと、肌は敏感に反応しちゃうんだよ。
保湿力の高い化粧品っていうのは、この角層で有効に働いてくれる成分が多い化粧品のことを指してて、浸透力が高くなくても乾燥対策に役立つんだ。
ラメラ構造と敏感肌については、他の記事で詳しく紹介してるよ。ラメラ構造をキレイに整列させることで敏感肌、乾燥肌は改善に向かいやすくなるんだ。おすすめの高保湿化粧品も参考にしてみてね↓
関連記事:中学生・高校生の敏感肌はどうしたら良くなる?バリア機能を高めるスキンケア
紫外線についてもっと詳しく読みたい子は、この記事を読んでみてね。肌老化の約8割は紫外線の影響って言われてるから、早めの対策が大事だよ。おすすめの日焼け止めもチェックしてみてね↓
関連記事:学校・通学時におすすめの日焼け止めってどんなタイプ?
・空気が乾燥してると水分が奪われる
秋、冬になると肌の乾燥が酷くなるのは、空気が乾燥してるから。乾燥した空気は水分が摂れるとこを探してて、近くにあって簡単に摂れるのが「肌の水分」ってことなんだね。
ただ、実際は季節で空気が乾燥してることって少なくて、そこまで気にする必要はないんだけど「暖房器具の影響」で、空気がすごく乾燥してるから対策が必要なんだ。
この場合の乾燥対策は、保湿化粧品を足すことじゃなくて「加湿をしてあげること」肌の保湿は足りなければ、肌が自分で皮脂の量を調整して増やしてくれるから、必要以上に化粧品で油分を足す必要はないんだ。
乾燥が酷すぎて皮が剥けるとかがあれば、クリームで一時的にサポートをしてあげると良いよ。あとは、最初だけ我慢すれば自然と肌が乾燥対策をしてくれるよ。
・乾燥には花粉も影響してる!?
これは花粉で肌が乾燥するっていうよりも、皮膚がポロポロ剥けたり、かゆみがでたり、乾燥と似た症状が表れるってこと。
このときに肌が乾燥してると思って保湿化粧品を多く使っちゃうと、逆効果だったりするんだ。
乾燥してるのか、花粉の影響かを判断するのは難しいけど、かゆみが強い場合は花粉が影響してる可能性が高いみたい。
とくに目の周りがかゆかったり、皮が剥ける場合は、いちど皮膚科で診てもらうと良いかもしれないよ。
中学生・高校生におすすめ今日から出来る乾燥対策
肌が乾燥しやすくなる原因は
- 皮脂の摂り過ぎ
- 水分の蒸発
この2つが大きくかかわってることが、わかったよね。
それに原因は全部つながってて、殺菌することや、洗いすぎることで、皮脂やうるおいが少なくなったり、あとは紫外線の影響でバリア機能(ラメラ構造)が低下することでも、水分は蒸発しやすく乾燥しやすいことも大きな原因になってたね。
ということで、乾燥対策に有効な方法は
- 化粧品、スキンケアを見直す
- 毎日日焼け止めを塗る
- 加湿をする
- 乾燥が酷い時だけクリームを塗る
この4つを徹底することで、乾燥対策はばっちりだよ。保湿化粧品に頼りすぎないことも大事なんだ。
具体的な乾燥対策の方法
↑で紹介した4つの具体的な方法を、少し詳しく説明していくね。基本的には「皮脂を上手に残して、水分の蒸発を防ぐ」ことで、乾燥しにくい肌環境は作れるよ。
難しいことは1つもないから、今日からでも試してみてね。
・使ってる化粧品を確認してみる
まずは「洗顔料の洗浄力が高すぎないか」をチェックしてみてね。石けんは
- 泡立ちも良く
- すすぐ時も簡単
- 洗浄力も高め
だけど、顔に乗せてる時間が長すぎると皮脂を落としすぎて、乾燥しやすくなるんだ。成分表を見て「石けん」って書いてあればわかりやすいんだけど、
- ラウリン酸〜
- ミリスチン酸〜
- ステアリン酸〜
みたいに「なんとか酸〜」って書かれてるのも石けんなんだ。
とくに気をつけてほしいのは「どろの洗顔料」泥だから保湿力が高いと思って洗顔時にパックしたりすると、洗浄成分は実は石けんで、かなり乾燥しやすい状態になってるなんてこともよくあるんだ。
「成分とかめんどくさいし、よくわかんない」っていう子は、洗顔料をよく泡立てて短時間でサッと洗ってシャワーで流すようにしてね。
ある程度洗浄力があっても、サッと洗顔すれば洗い過ぎ、皮脂の落とし過ぎは防げるよ。
・日焼け止めを使うようにする
通学時や学校にいる間も、日焼け止めが塗れる子は徹底して塗った方が良いよ。
ただし、紫外線カットの数値が高い日焼け止めや、崩れにくい、落ちにくい日焼け止めは、クレンジグで落とす必要があるから、毎日塗るのにはあまり適してないんだ。
クレンジングと洗顔料で、肌の負担や乾燥の原因になったりもするんだ。出来れば、クレンジング不要のお湯で落とせるタイプがおすすめだよ。
※ ↑で紹介した紫外線についての関連記事で、おすすめの日焼け止めを紹介しています。良かったら参考にしてみてください。
・加湿をして空気を乾燥させない
加湿器があればいちばんだけど、ない場合はコップなどに水を入れて部屋においておくだけでも、少し乾燥対策になるよ。
あと、お風呂上がりは体温が高くなってて、水分が蒸発しやすくなってるから、冷水で顔をパシャパシャして肌の温度を下げてあげるのも効果的。ニキビがある場合、かゆみや赤みを抑えるのにも有効だから、ぜひ試してみてね。
・足りない分は化粧品で足す
- 洗顔で洗いすぎないようにして
- 紫外線対策をして
- 加湿、水でパシャパシャ
全部やってみたけど、まだ乾燥が酷い時は、乾燥の酷い部分にクリームを薄く塗ると良いよ。あとは、水分を足したい時は化粧水をつけたりして、肌を確認しながら足りない成分を化粧品で足してあげてね。
クリーム系の化粧品を必要以上に顔に塗ると、乾燥が良くならないどころか、ニキビや毛穴の黒ずみの原因になるから気をつけてね。
保湿に「浸透力」や「化粧品の量」は関係ないんだ。お気に入りの化粧品を1つ見つけて、少しずつ使っていこうね。そしたら自然と皮脂の量が増え、乾燥しにくい元の状態に戻ってくるよ。
敏感肌・乾燥肌でも化粧品と上手に付き合う
化粧品はあくまでもサポートしか出来ないから、無理をしてまで使う必要はないんだけど、肌にとって役立つ化粧品がたくさんあるのも事実。
保湿でいえば、とくにバリア機能を高めてくれる化粧品や、紫外線から守ってくれる化粧品は重要度が高いよ。
他にも中学生、高校生が悩む「ニキビ、肌荒れ」や「毛穴の黒ずみ」の予防、改善に役立つ、洗顔料やクレンジングも使った方が良いよね。
化粧水でもニキビの炎症を抑えてくれる「薬用の化粧品」があったり、水分を足してあげるのにも有効だよ。
化粧品は必要な物を厳選して有効に使うことがおすすめ。
- 美容液
- パック
- 美白化粧品
- 高保湿クリーム
こういう肌に足す化粧品ばかりをたくさん買うより、バランスよく化粧品を揃えることが大切だよ。
いろいろ化粧品の知識を高めて、スキンケアもメイクもたくさん楽しみながら、美肌を目指してみてね。