中学生、高校生に大人気の「ハトムギ化粧水+ニベア」この2つを毎日のスキンケアに使っている子も多いよね。
安くて大容量だから、お財布にやさしいところも学生の強い味方になってくれる化粧品。
ただ、ハトムギ化粧水とニベアを使えば
- 思春期ニキビが治る
- 美白効果がある
っていう、ちょっと間違った認識をしちゃってる子も多いんだ。
最初に伝えとくと、どっちの効果もほとんど期待できないのが正直なところ。とくに美白効果は、ほぼ0だと思ってもいいかもしれないよ。
どうして「効果がほとんどない」って言えるのかは、この記事で詳しく紹介してくから気になる子は読んでみてね。
ということで今回のテーマは「ハトムギ化粧水+ニベアに美白やニキビを治す効果は本当にあるの?」
ハトムギ化粧水も、ニベアも、保湿化粧品として使うには良いと思うんだけど、本当の効果を知っておくと化粧品選びの役に立つと思うよ。ぜひ参考にしてみてね。
この記事の目次
ハトムギ化粧水とニベアに美白・ニキビを治す効果はあるの?
残念だけど「効果はほとんどない」って思った方がいいかもしれないね。
そもそも化粧品には2種類あって「化粧品」と「医薬部外品」っていう2つに分かれてるんだ。
この違いをすっごい簡単に説明すると「有効成分が含まれてて、効果が認められてるか」どうかなんだ。
ニキビの炎症を抑えたり、美白有効成分っていうのは、医薬部外品に指定されてない限り、ほとんど効果がないって言えるんだよ。
化粧品はどれだけ使っても安全に使えるように、成分を配合出来る分量が法律で決められてるんだ。その決められた分量だと、ニキビや美白に効果が表れるっていうことは、まずありえないんだよ。ちなみに
- 化粧品
- 化粧品(医薬部外品)
- 医薬品(お薬)
の順番に効果が高くなってて「何かを治す」っていう効果は、医薬品しか認められてないんだ。そのぶん副作用がでる可能性も高く、毎日のスキンケアには使えないっていうデメリットもあるんだよ。
長くなるから今回は医薬品については置いといて「ハトムギ化粧水」と「ニベア」それぞれの効果を、もう少し詳しく紹介していくね。
ハトムギ化粧水にはどんな効果があるの?
中学生、高校生に人気の大容量でプチプラなハトムギ化粧水は、医薬部外品に指定されてない物がほとんどだったから、ハトムギ化粧水の効果は
- 水分を肌に足す効果
- 保湿効果
- 少し炎症を抑える効果
このあたりがメインになると思うんだ。
成分を見ても、ニキビに効く成分や、美白有効成分は、ほとんど入ってないことがわかるよ。
・ハトムギエキスはほぼ効果なし
ニキビにハトムギエキスが効くっていうのは間違ってないんだけど、配合量に問題があるんだ。
ハトムギエキス(別名:ヨクイニンエキス)は漢方にも使われてて、濃度を濃くすれば
- 保湿効果
- 美白効果
- 抗炎症効果
があるって言われてるんだけど、化粧品に配合できる量は最大でも1%以下にしなくちゃいけない決まりがあるんだって。
人気のハトムギ化粧水の成分表を見てみると↓
水、DPG、BG、グリセリン、ハトムギエキス、グリチルリチン酸2K、(スチレン/アクリレーツ)コポリマー、エタノール、クエン酸、クエン酸Na、メチルパラベン、プロピルパラベン
4つめに「ハトムギエキス」がきてるから、このハトムギ化粧水は、水と3つの保湿成分でほとんど出来てることがわかるんだ。
ちなみに化粧水は、約70〜90%が水で出来てるんだよ。大容量でプチプラの化粧水は、水の量が90%に近いことが多いみたいだね。
・抗炎症作用もほとんどなし
ニキビに効くって言われる化粧品には
- 殺菌作用
- 抗炎症作用
このどちからかの効果、もしくは両方の効果がある成分が配合されてるんだ。
抗炎症作用っていうのは、ニキビのかゆみ、痛み、赤み、炎症を抑えてくれる作用のことで「グリチルリチン酸」や「アラントイン」っていう成分が、使われることがほとんどだよ。
↑のハトムギ化粧水の成分表を見てみると、ハトムギエキスの次に「グリチルリチン酸2K」っていう成分が含まれてるよね?
これが抗炎症成分で、ニキビに効く有効成分だよ。
ただ、1%までしか配合出来ないハトムギエキスの次に書かれてるっていうことは「確実に1%以下しか配合されてない」っていうことがわかるんだ。
これだと期待できる効果もかなり少ないんだよ。
・ハトムギ化粧水に美白効果はない
まず、美白有効成分「美白効果がありますよ」っていう成分は、厚生労働省っていう場所で決められてるんだ。
この決められた成分は、医薬部外品の申請をしないと配合出来ないから、医薬部外品以外の化粧品で美白効果が認められてる物はないんだよ。
ということで、簡単な説明になっちゃったけど、化粧品のハトムギ化粧水には美白効果はないってことが言えるんだ。
ちなみに「ハトムギ化粧水+ニベアで肌が白くなった」っていうのは、ウソじゃないと思うよ。その理由の答えは、ニベアの方にあるんだ。
詳しくは、ニベアの効果の方に書くから、このまま読み進めていってね。
・ハトムギ化粧水は普通の化粧水
ちょっと難しい部分もあったかもしれないけど、ハトムギ化粧水は「ほとんど普通の化粧水と変わらない」ってことなんだ。
- ニキビに有効な成分も微量
- ハトムギエキスもほぼ効果なし
- 美白成分は入ってない
以上のことから、SNSなどで言われてる「劇的な効果」は、期待しないほうがいいと思うよ。
もちろん、普通の化粧水として使う分には
- 値段が安い
- たくさん使える
- 買える店舗が多い
いろんなメリットもあるから使いやすいと思うけど「ハトムギ化粧水を使ってもニキビが治る、美白が出来るっていうことはない」ことはわかってもらえたかな。
・ニキビ改善にはこれがおすすめ
ニキビに悩んでる中学生、高校生におすすめの化粧品は「ファンケルのニキビ用化粧品」
医薬部外品に指定されてるから、有効成分もしっかり配合されてるし、刺激になりにくい成分を選んで作られてるから安全面も高いんだ。
「この化粧品を使えばニキビが治る」っていうわけではないんだけど、ニキビを治すのに役立つ成分はしっかり配合されて作られてるよ。
洗顔料はコンビニ(ローソン)でも買うことが出来るし、化粧水も店舗、通販、どっちでも買うことが出来るから、中学生、高校生にも買いやすくておすすめだよ。
詳しくは別の記事にまとめてるから、興味がある子は読んでみてね↓
関連記事:ファンケルが中学生・高校生の思春期ニキビに効く理由を徹底解説
ニベアの効果は?使うポイントはかなり限られてる
ハトムギ化粧水と一緒に使うと効果があるって言われてるニベアだけど、ニベアはすごくシンプルな化粧品だから、その効果はわかりやすいんだ。
もう、なんとなく気づいてるとは思うけど、ニベアには
- ニキビを治す効果
- 美白効果
- まつげを伸ばす効果
- 毛穴を閉じる効果
他にもいろいろ言われてるけど、そんな効果は全部ないんだ。
※ ここでいうニベアはニベアクリーム(青缶)のことを指しています
・ニベアで美白された!?
SNSでニベアを使ったら「肌が即効で白くなった」っていう子がたまにいるよね。美白効果のある成分が入ってないニベアに、どうして美白作用があったんだろう?
その答えは、とっても簡単だよ。
ニベアには
- ステアリン酸AI
- ステアリン酸Mg
この2種類の成分が配合されてるからなんだ。
この2つは「白色の粉末」成分で、パウダーファンデーションとかにもよく使われる成分なんだよ。
ニベアはクリーム状であんまりわからないと思うけど、塗るとこの白い粉が肌表面に残るんだ。
これがSNSで言われてる「ニベアの美白効果」の正体だよ。
韓国コスメでも話題になった「ウユクリーム」も「ニベア」も結局は、美白じゃなくて成分の白い粉が表面に残ってるだけなんだ。
実際の美白は、肌のターンオーバーと関係してるから、どんなに早くても1ヶ月以上はかかるし、その効果も劇的じゃないんだよね。
焼けた肌を白くする(元に戻す)のは、大変だし、時間もかかるから「肌はなるべく焼かないようにする」のが結局、いちばんの美白になっちゃうんだ。
・ニベアに期待できる効果は1つだけ
ニベアの最大の効果は「油の膜を作ること」
肌表面に油の膜を作って、皮脂の代わりをしてくれるんだ。この効果によって、肌内部のうるおいが蒸発しないように保護してくれるんだよ。
油分以外の余計な成分を配合しないことで、誰でも安全に使いやすく、使い道もはっきりしてるとこが、ニベアの1番のメリットだと思うんだ。
ニベアは赤ちゃんからお年寄りまで、安心して使える化粧品だね。
・油分が多い人は使う必要がない
皮脂分泌が少なく油分が足りない場合は、ニベアで足してあげると効果的なんだけど、それ以外は使う必要がない化粧品なんだ。
逆に皮脂分泌が多い、中学生、高校生が、保湿にニベアを使うと、油分が多くなりすぎて、ニキビの原因になることも考えられるよ。
それに↑で話した「白い粉」の成分は、毛穴に詰まる、残ることもあるんだ。この毛穴詰まりが原因で、ニキビが悪化する可能性もあるから、本当に必要なとき以外は使わない方が良いかもしれないね。
化粧品は足りない成分を足してあげることが基本だから、なんとなく使うと肌荒れの原因になることが多いんだ。
必要ない化粧品はなるべく使わない方が、肌は健康な状態をキープ出来るんだよ。
保湿以外の目的でハトムギ化粧水とニベアはほとんど効果なし
ということで、プチプラ大容量で人気の高い「ハトムギ化粧水」と「ニベア」
ニキビを治す目的や、美白目的で使うには、ちょっと効果が物足りないって感じる子が多くなりそうだね。
他の化粧品や医薬部外品を使っても、ニキビを治すことは出来ないんだけど、炎症を抑えることでニキビを治すサポートをしてくれるから「医薬部外品」で、しっかり有効成分が配合されてる化粧品の方が、良いかもしれないよ。
ハトムギ化粧水のおすすめの使い方
大容量のハトムギ化粧水だから「いっぱい使える」っていうメリットを生かした、おすすめの使い方を紹介するね。
実は保湿にたっぷり化粧水を使うことは、あんまり肌に良くないんだ。
その理由も簡単に紹介するね。
・保湿に化粧水たっぷりは良くない
ハトムギ化粧水に限らず化粧品には、有効成分以外の成分もたくさん入ってるんだ。
少しの量ならとくに問題なかった成分でも、たっぷり肌にしみ込ませることで肌荒れの原因になっちゃうこともあるんだよ。
さらに、肌のうるおいを保つ「ケラチン」は、水分を含みすぎると弱くなっちゃう性質があるんだ。
肌も必要以上に水(化粧水)をあたえすぎるのは、良くないんだね。
保湿のしすぎが肌に良くない理由についてもっと詳しく知りたい子は、この記事がおすすめだよ↓
関連記事:保湿しすぎは逆効果!中学生・高校生におすすめの保湿ケア
・朝洗顔の代わりに使うのがおすすめ
大容量のハトムギ化粧水は、保湿に使うよりも「拭き取り化粧水」として使うのがおすすめ。
とくに、洗顔のしすぎで皮脂が足りなくなって乾燥してる子には、ばっちりなんだ。
夜に洗顔料を使って洗顔してれば、朝はそんなに汚れてないんだよ。
朝は洗顔の代わりに、コットンにハトムギ化粧水をたっぷりしみ込ませてから、擦らないようにやさしく全体を拭き取ってあげるだけでOK。
「これだけで皮脂や汚れは落ちてるの?」って不安に思うかもしれないけど、皮脂は天然の保湿成分だから、肌に適量を残した方が乾燥対策になるんだ。
乾燥肌や敏感肌が悩みの子は、試してみてね。
ただし、皮脂分泌が多い子は朝も洗顔しないと、アクネ菌が増殖してニキビの原因を作り出しちゃうから、自分で肌をチェックしながらどっちにするか選んでね。
・保湿には良い化粧品を使おう
ハトムギ化粧水の保湿力や有効成分だと、メインの保湿化粧品としてはちょっと力不足なところがあるんだ。
中学生、高校生の肌は若くて、足りない成分は少ないはずなんだけど、最近は
- 殺菌剤
- スクラブ
- ピーリング
- 毛穴パック
- 収れん化粧水
- ホットクレンジング
などなど、いろんな化粧品が出てて、必要以上に肌がダメージを受けちゃってる子が多いんだ。
本当なら健康なはずだった肌が「乾燥肌」になったり「敏感肌」になったりしてる場合は、化粧品を見直す必要があるかもしれないよ。
とくに肌バリアが低下してることが多く、若くても乾燥や刺激に悩んでる子が増えてるんだよ。
こういう場合に使う保湿化粧品は、プチプラ大容量のタイプだと役不足な可能性が高いんだ。値段をおさえるためには、どうしても限られた成分、条件で作らなくちゃいけなくなるからね。
乾燥肌や敏感肌を本気で改善したい子は、肌バリアの強化が出来る成分を含んだ、成分にこだわった化粧品がおすすめだよ。
肌バリアについては、この記事に詳しくまとめたから、気になる子は合わせて読んでみてね。おすすめの美容液も紹介してるよ↓