今回は中学生、高校生の肌に合った「保湿の仕方」について、詳しく紹介してくよ。
保湿化粧品は効果的に使えば「乾燥」「毛穴」「ニキビ」の改善など、多くの肌トラブルに役立つんだけど、間違った方法や、やりすぎは逆に悪化の原因になることもあるんだ
正しい「保湿方法」を身につけて、うるおいたっぷりのキラキラ素肌を目指してね♪
保湿化粧品の効果
はじめに、保湿に使う「保湿化粧品」をざっくりと紹介しておくね。
意外と知らずに「なんとなく効果がありそうだから使ってる」っていう子も多いんだけど、化粧品は正しく使うからこそ効果を最大限に活かせるんだ。
角層部分にうるおいを届ける「化粧水」
水が約8割を占める「化粧水」
肌の角層部分に「うるおい(水分)」を届けるのが役割。
肌は「空気の乾燥」「紫外線の影響」などで、肌内部の水分が奪われちゃうんだ(乾燥の原因)
この足りなくなった水分を補ってくれるのが、化粧水の主なお仕事だよ。
化粧水とクリーム両方の役割を持った「乳液」
化粧水とクリームの中間に位置する「乳液」
肌の表面に油分を届け、皮脂膜(肌表面のバリア)を作るお手伝いをするのが役割。
保湿クリームと効果は似てるんだけど、水分の割合が多いことから「脂性肌(オイリー肌)」や「10代(思春期)」の肌との相性が良いって言われてるよ。
ただし、クリームよりも浸透性が高くなる可能性があることから、敏感肌の子は刺激に感じやすい化粧品でもあるんだ。
※ 界面活性剤の割合の関係で、肌バリアが低下していると浸透してしまう可能性があると考えられています。
油分の割合が多く、皮脂の代わりをつとめる「保湿クリーム」
油分の割合がとくに多い「保湿クリーム」
加齢とともに減少する「皮脂」の代わりをしてくれるのが大きな役割。
皮脂は「水分の蒸発を防ぐ」「外的から肌を守る」など、肌表面でバリアの役割を作ってくれてるんだ。
加齢の他にも、洗顔やクレンジグ、過度なスキンケアを繰り返してると、皮脂のバランスが崩れちゃうって言われてるよ。
ただし、皮脂分泌の多い中学生、高校生は、クリームを使いすぎると「毛穴詰まり」を起こす可能性もあることから、使いすぎには注意が必要な化粧品でもあるんだ。
特殊な性質を持ち肌に働きかける「美容オイル」
油分100%の化粧品が「美容オイル」
天然のオイル(油脂)には「肌をやわらかくする効果」などがあることから、マッサージなどによく使われるよ。
他にも「オイルクレンジグ」や「クリームの油分」として、使われることも増えてきてるんだ。
ただし、酸化しやすい特徴や、ニキビの原因になりやすいことからも、知識が少ないと使うのが難しい化粧品でもあるよ。
特定の肌トラブル改善に特化した「美容液」
サラサラタイプ、クリームタイプ、ジェルタイプ、など用途に合わせていろんなテクスチャー(使用感)がある「美容液」
集中ケアを出来るようにし、特定の肌トラブルを改善するために使われることが多いよ。
化粧品の中で最も価格帯が高いぶん、高濃度で美容成分を配合してるものが多いのも特徴の1つ。
中には、美容液だけで「全ての保湿が出来るように作られてる」オールインワン美容液っていうのもあるよ。
化粧水や美容をたっぷり含んだ「美容パック」
肌の栄養をたっぷり含んだ「パック」
たっぷりの「水分」や「美容成分」を角層に届けることに期待されてるよ。
ただし、価格の問題から、美容液をたっぷり使うことは難しく、化粧水を含ませてるパックが多いみたい。
肌は限られた水分しか吸収できないことや、パックが美容成分を多く吸収しちゃってる可能性などから「値段が高い割りにはう〜ん」っていう専門家の意見もあるよ。
正しい保湿ケアのやり方・方法
肌の保湿機能は、いろいろな原因が重なって失われちゃうことが多いんだ。
そこで役に立つのが「保湿化粧」
失われた保湿機能を補い、肌本来の健康的な状態にサポートしてくれるんだ。
水分を肌に補給して、油分でふたをする、これが基本的な保湿ケアの考え方だよ。
中学生・高校生はシンプルなケアが効果的
スキンケアは「とにかくやりすぎない」ことが重要。
肌はもともと自分で調整してきれいにしていくことが得意だから、シンプルなスキンケアが最も効果的なんだ。
たくさんの化粧品を使うと…
- 水分や油分が偏りやすくなる
- 成分が肌の刺激になる
- 水分が蒸発しやすくなる
- 油分が多くなり毛穴が詰まる
- 肌が敏感になる
など、思わぬところで、ニキビができやすくなったり、毛穴が黒ずむ、肌トラブルの原因を作り出しちゃうこともあるんだ。
肌に触れる回数が多くなると、刺激や摩擦を感じやすくなり、負担になるケースも多いよ
(小顔マッサージとかも、やりすぎは肌の負担になりやすいから要注意)
つける時のポイント・注意点
清潔な手のひらに保湿化粧品をとり、両手にのばしてから馴染ませてくよ。
まずは「乾燥しやすい部分」からつけていき、手のひら全体でやさしく顔をつつむようになじませませてあげるとGood。
こすりすぎや強いパッティングは、肌への刺激(負担)になるから気をつけてね。
とくに敏感肌の子は「コットンの繊維」がかゆみの原因になったり、パッティングをすることで赤くなっちゃうこともあるんだ。
保湿化粧品は「手でやさしくつけてあげる」のがおすすめ。
先につけた化粧品と混ざらないようにするために「少し時間を置く」のもポイント。
1つの保湿剤(保湿化粧品)が肌全体になじんだら、次の保湿化粧をつけるようにしてあげると良いんだよ。
たとえば…
「化粧水をつけて…2分後…乳液をつける」
みたいにね♪
顔に全部つけるには「量が多すぎたなぁ」ってときは「首」や「手の甲」にもなじませてあげると◎
保湿化粧品は、洗顔後なるべく早くつけてあげた方が良い
洗顔によって角層から、保湿成分である「天然保湿因子」や「セラミド」などの細胞間脂質が流出しやすくなるため、洗う前よりも乾燥しやすい状態になってるんだ。
洗顔後、5分程度でお肌の水分量は減少しはじめ(蒸発する)、洗顔前よりも乾燥しやすい状態になるって言われてるんだ。
洗面所やお風呂場で「急いでつける必要はない」んだけど、なるべく早く保湿してあげるようにしてね。
使用量を確認して正しく使う
充分な保湿効果を得るためには、使用量を守ることも1つのポイント。
たっぷり使いたくなる気持ちもわかるけど、化粧品には美容成分以外にも「界面活性剤」や「防腐剤」など、本来は必要ない成分がどうしても含まれちゃうんだ。
水分を多く含みすぎた肌は、敏感な状態になるとも言われてるんだよ。
逆に少なすぎると、化粧品本来の効果が得られなくなることも考えられるから、使用量はしっかりと確認しようね。
ただし、自分の肌の状態に合わせて、油分や水分のバランスを考え量を調整することはOKだよ。
保湿のタイミングは洗顔のあと「1日2回が目安」
洗顔後の1日2回(朝晩)を目安に保湿するのが基本。
乾燥がひどいときは
- 保湿の回数を増やす
- 種類の異なる保湿化粧品を使う
ことも効果的って言われてるよ。
ただし、やりすぎは「肌トラブルの原因」にもなりえるから、肌の状態をよくみて確認することが大切!
「保湿化粧品」と「お薬(ぬり薬)」の併用について
ニキビなど、肌のトラブルで皮膚科に通院してる子は、塗り薬(外用薬)を処方されてる子もいるよね。
そんなとき「保湿化粧品が先?お薬が先?」って迷っちゃうこともあると思うんだ。
市販薬の「軟膏」とかだったら、保湿後でも良いんだけど…
お医者さんで処方されたお薬は、副作用も強く出る可能性が高いから、主治医の先生に相談してから使うようにしてね。
「肌の悩み別(肌質)」保湿ケアのポイント
油分が多い子は「水分」をメインに足してあげるのが効果的
過度なスキンケアが原因で、乾燥しやすく油分が多くなってる場合を除いては、油分の多い肌は健康的だよ。
とくに、中学生、高校生の肌は、油分が多く美肌に近い状態。
ただし、ホルモンの関係で「余分な皮脂」も多くなってることから「思春期ニキビ」や「いちご鼻」に悩みやすい肌でもあるんだ。
もともと油分の多い肌に「クリーム」「オイル」など、油分多めの化粧品を使うと、毛穴詰まりを起こしやすくなったり、ベタベタが気になったりするよ。
基本は化粧水で「うるおい」を足してあげるだけでもOK。
水分が多い「ジェル乳液」や、サラサラした「クリーム」を合わせて使ってあげると◎
油分が少なく使いやすいよ。
選ぶポイント
- 化粧水
→さっぱり系で使いやすいもの - 乳液
→水分が多いため相性が良い - クリーム
→こってりしたものは避ける
敏感で乾燥しやすい子は「内部のバリア機能」を強化してあげるのがポイント
乾燥しやすい子は、肌表面に油分が足りなくなってることよりも、肌内部のバリア機能が低下して水分が蒸発しやすくなってる可能性が高いんだ。
生まれつき「乾燥しやすい」肌質の子もいる
この原因は、肌にもともと存在する保湿成分が少ないことが考えられるんだ。
肌に馴染みやすく、肌バリア強化に必要と言われる高保湿成分…
- セラミド
- ヒアルロン酸
- コラーゲン
などを多く含む、高保湿化粧で肌内部(角層)を保湿してあげるのが効果的。
ただし、これらの成分を多く配合した「化粧水」や「美容液」は、すごく値段が高い特徴があるんだ…
まずは、「洗顔」や「クレンジング」によるダメージを最小限におさえて、紫外線からも毎日肌を守り、大切な保湿成分を守ってあげることが大事。
プチプラでも「ヒアルロン酸」や「セラミド」を少量だけど配合した化粧品があるから、少しずつ足してあげるの良いね。
選ぶポイント
- 化粧水
→高保湿成分を見極める - 乳液
→刺激になりやすい可能性あり - クリーム
→表面が乾燥しやすい場合は◎ - 美容液
→出来れば使いたい高保湿化粧品の1つ
部分的に乾燥しやすい場合は「油分」を表面に足してあげるのも◎
1つ前に紹介したように「内部のバリア機能が低下してる」と、肌表面にふたをしても水分の蒸発は防ぎきれないんだけど、皮脂が足りない場合は足してあげる必要があるんだ。
中学生、高校生はあんまり関係ないんだけど、大人になると皮脂分泌量が低下してくるんだよ。
そういうときは、肌表面に皮脂の代わりを作ってあげることも大切なんだ。
中学生、高校生は、毎日クリームで油分を足す必要はないんだけど「空気が乾燥しやすい季節」などで、肌がカサカサ粉っぽく感じる時は表面の脂(皮脂)が少なくなってる合図だよ。
少し油分を足してあげると改善に役立つよ。
顔の全体にぬると毛穴詰まりになる可能性も考えられるから、乾燥してる部分にだけ少量つけてあげるのが効果的。
知っておきたい「保湿ケアのコツ」
足すことだけが保湿じゃない「守りの保湿ケア」
保湿というと、どうしても「油分でふたをする」このイメージが強くなりがち…。
油分を補うのももちろん大切なんだけど「肌が本来もっている潤いを奪わない」これが本当に大切なんだ。
クレンジングや洗顔のすすぎで「温度をぬるめに設定する」「強く擦らないようにする」とかも、ある意味保湿になるよね。
高い温度ですすげば「肌のキメ」が乱れ、せっかくの保湿化粧品も上手に受け取れなくなっちゃうこともあるんだよ。
乾燥しやすい「秋」にも、紫外線対策をして保湿をサポート
夏じゃなくても「紫外線の影響」で、肌はカラカラになってることが多いんだ。
ここで大切になるのが、紫外線対策。
紫外線のダメージで肌が乾くのはもちろん、コラーゲンが破壊されるなど、肌のうるおいやハリにも影響が出ちゃうんだ。
肌老化の原因「約8割が紫外線の影響」とも言われるくらいだから、紫外線対策もしっかりしようね。
化粧水は手?コットン?どっちが浸透するの?
どっちでも「浸透力は変わらない」から、好きなつけ方を選んでOK。
ちなみに、おすすめは「ハンドプッシュ」
手でやさしく、押すようにして浸透させてあげるのが◎
コットンは…
- 使用量が多くなる
- 敏感肌は刺激になる
- コットン代がかかる
などが考えられるから、簡単なのは手で浸透させること。
最近の化粧水は、成分からpHまで、かなり計算されて作られてるから、少量を手でなじませるだけでも高い効果に期待できるようにちゃんと作られてるんだ。
pHとは?
酸性〜アルカリ性の程度を表す指標。
酸性なら引き締め、アルカリ性なら浸透方向に働くとされてるよ。
朝洗顔の代わりに、化粧水をコットンにしみ込ませ「優しく拭き取るだけにする」っていう裏技的なテクニックもあるみたい。
洗いすぎを防いで保湿成分を守ることが出来るんだけど、皮脂量の多い、中学生、高校生は、逆に肌荒れの原因になるかもしれないから注意が必要かも。
「ラインづかい」ってよく聞くけど、同じメーカーでそろえた方が良いの?
いろんなメーカーさんの化粧品を使っても「基本の効果は変わらない」から、バラバラになっても大丈夫だよ。
たとえば…
- 化粧水は
…安くて大容量のセザンヌさん - クリームは
…人気が高い花王さんのニベア - 美容液は
…美白したいから資生堂さん
みたいになっても全然OK。
ただし、メーカーさん側としては「ラインづかいした時に効果が最大になるように設計してる」から「美白したい」「ニキビを改善したい」とか、目的がはっきりしてる時はラインづかいがおすすめされることが多いんだ。
当ブログ「ポケケア」でも、思春期ニキビ改善に「ファンケルさんのアクネケア」をおすすめしてるよ♪
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ファンケルが中学生・高校生の【思春期ニキビに効く理由】を徹底解説!
違うラインを重ねて使うことで、トラブルになる可能性はほとんどないんだけど「メイクののりが悪くなる」とかはあるみたいだね。
パック(シートマスク)は保湿効果が高いの?
メイク崩れを防ぎたいときや、日焼け後など、肌がカラカラのときに役立つ「シートマスク」
こういう「スペシャルケア」に使われるアイテムは、正しく使えば高い効果に期待できるよ(スクラブや酵素洗顔などのピーリング化粧品も一緒)
最近のパックは、顔にピタッてのせたまま移動できる「密着タイプが増えてる」から、他のことをしながらうるおいを補給できるのもすごく便利だよね。
ただし、ココが注意したいポイント!
パックを「長い時間のせているほうが、肌がうるおう」って思ってる子がたくさんいるんだけどNG。
パックには「最適な時間」がちゃんと決められてるよ(商品により異なります)
シートが乾いてくると、逆に肌の水分がシートに奪われていくから、乾燥の原因になることも考えられるんだ。
正しく使えば、メイクの「のり」や「もち」がアップするかもしれないパック系の化粧品、使用方法をしっかり読んでから使おう。
お風呂に入っているときは「温熱効果」と「リラックス効果」で、血流がアップ。
パックの成分が肌に届きやすくなるから「お風呂の時間にパックするのはおすすめ」なんだって。よかったら参考にしてみてね♪