今回は保湿によく使われる「化粧水」について詳しく紹介してくよ。
雑誌やSNSなどで「中学生、高校生のスキンケアは化粧水だけで十分」って書かれてることも多く、なかには「10代の肌に化粧水は必要ない、まだ早い」なんて、お母さんに言われたことある子もいるんじゃないかな?
ただ、乾燥肌やニキビに悩んでる子は「もっとしっかり保湿をしたい」って思ってる子もたくさんいるよね。
化粧水を上手に使うことで「乾燥対策」や「ニキビケア」もできるから、中学生、高校生も毎日の保湿ケアに取り入れてあげると効果的だよ♪
この記事の目次
中学生・高校生の肌は「なんで化粧水だけで大丈夫なの?」
思春期は皮脂分泌が多く油分が足りてる可能性が高い
化粧品にはそれぞれ「得意な役割」があるんだ。
保湿で化粧水と合わせて使われる「乳液」や「クリーム」は、肌表面に油の膜(油膜)を作り水分の蒸発を防ぐことが得意なんだ。
だから、皮脂の分泌量が多く、肌表面に油分が多い中学生、高校生は必要ないって言われることが多いんだよ。
クリームなどに多く使われる「ワセリン」は、密着度が高く必要以上に使うことで毛穴詰まりの原因になることから
- ニキビ
- いちご鼻(黒ずみ)
などの肌トラブルにつながる可能性が高い面ももってるんだ。
クリーム系の保湿化粧品は「皮脂分泌が少なく乾燥しやすい時(季節、加齢)」や「頬や口周りなど乾燥しやすい箇所」に、少し使うのが効果的だよ。
化粧水だけだと「心配だなぁ」っていう子は、油分の割合が少ない「乳液」を使ってあげると上手に保湿できるよ。
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中学生・高校生に乳液は必要?思春期ニキビ改善に役立つ乳液も合わせて紹介
化粧水は肌トラブルになりにくい
水の割合が多く油分が少ない化粧水は、毎日使っても肌トラブルの原因になりにくいことから勧められることが多いんだ。
肌にうるおいが足りてる場合は化粧水も必要ないんだけど、中学生、高校生でも洗顔やクレンジング後は保湿成分が足りなくなってることが多いから、化粧水はつけた方が良いかも。
思春期ニキビに悩んでる子は参考にしてみて
低刺激に作られた薬用の化粧品。
有効成分の即効性にも期待できて、市販で買うこともできるから、中高生にもおすすめだよ。
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ファンケル公式サイト
ポケケアでまとめた記事もあるよ
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ファンケルが中学生・高校生の【思春期ニキビに効く理由】を徹底解説!
化粧水ってどんな「役割」や「効果」があるの?
足りなくなった水分を補給し肌を乾燥から防ぐ
化粧水がどんな風に出来てるのか簡単に説明すると
主成分は「精製水」つまり「お水」全体の「約7〜9割が水(精製水)で出来てる化粧品」なんだ。
プチプラとして市販されてるほとんどの化粧水は「90%(9割)が水で出来てる」って言われてて、残りの「10%の部分」に、その他の成分が含まれてるのが基本なんだ。
10%に含まれる成分
- 基剤・ベース(5〜7%)
- 保湿成分
- 有効成分
- 界面活性剤
- 防腐剤
- 酸化防止剤
- 香料
化粧水を選ぶ時は「基剤」ベースになる成分が重要で
- グリセリン
- PG
- BG
- DPG
- エタノール
などの「水性成分」が使われることがほとんどだよ。
次に多いのが、成分を混ぜるための「界面活性剤」で、残りの「保湿成分」や「有効成分」は、多くても「1%」と割合はすごく微量なんだ。
化粧水だけで保湿!効果的な使い方で肌にうるおいを届ける
化粧水は少ない量でも保湿が出来る
化粧水は「たっぷりつけた方が保湿効果が高い」って思ってる子もたくさんいるんだけど、量はそんなに必要ないんだ。
とくに、中学生、高校生は「もともと肌がたくわえてる水分量が多い」から、足りなくなった水分を足してあげる(保水)だけで十分だよ。
肌が乾燥する大きな原因は
- 肌の温度が高く蒸発する(入浴後)
- 空気が乾燥して水分が奪われる
- 紫外線の影響
が考えられるから、乾燥対策をすることである程度、先に予防することが出来るんだ。
たっぷりつけることで肌トラブルになることも…
肌や髪の毛は「ケラチン」っていうタンパク質で出来てて「もちもち」とか「プルプル」とか、肌の弾力と大きな関係があるんだ。
ケラチンは、肌内部(角層)で水分をたくわえておくことが出来るんだよ。
コスメカウンターで「肌の水分量が多く、白くてきれいなもっちりした肌ですね〜♪」っていうのは、このケラチンがうるおいで満たされてる状態なんだ。
ケラチンが水分を吸収できる量は限られてるから、たっぷり与えても吸収できなくて蒸発しちゃうんだ。
さらに、水分を含みすぎると「弱くなっちゃう性質がある」こともわかってて、無理に水分を与えすぎると、バリア機能が低下し敏感な状態になっちゃうこともあるんだ。
他にも化粧品には、品質を保つためにどうしても「肌に必要ない成分(防腐剤や界面活性剤など)」も一緒に含まれちゃうんだ。
もちろん、少ない量なら気にすることもないんだけど、たっぷり使えば使うほど、必要ない成分も多く取り入れちゃうことは避けられないんだよ。
肌が敏感な子や、アトピー体質の子は、とくに反応しやすく負担に感じやすい成分も多いから、出来るだけ少量でも保湿できる化粧水を選ぶことが重要。
化粧水が浸透しないのはどうして?
浸透しにくいのは肌が「健康な証」
よく「この化粧水は浸透しにくい」とか、逆に「この化粧水は浸透しやすいから保湿効果が高い」っていう口コミを見かけるけど、基本的に角層までは有効成分が届くように作られてるよ。
中学生、高校生が「浸透しにくい」って感じるのには理由があって、肌表面に皮脂で出来たバリアがしっかり存在してるからなんだ。
油分は水を弾く性質があるから、水分の多い化粧水は弾かれやすいんだよ。若い肌はシャワーの水をよく弾くって言われてるのと一緒だね。
逆に「化粧水が浸透しやすい」って感じるのは、肌がダメージを受けてバリア機能が低下してる可能性が高いよ。
肌が乾燥しやすい状況にあると、足りない水分を化粧水から吸収しようとするんだ。
水分を足してあげることで、一時的に肌がぷるぷるになるから「すごく効果が高い!」って思っちゃうんだけど、うるおいが蒸発しやすい肌環境だと、たくわえた水分がなくなるのも早いんだ。
肌環境を整えうるおいをキープできる化粧水の選び方のコツ
肌(角層)は元々
- 皮脂
- 細胞間脂質
- 天然保湿因子(NMF)
を使って、自分で保湿することが出来るんだ
ただし、洗顔やクレンジングによって、大事な成分たちは壊れちゃうことがあるんだ。
(これをサポートしてくれるのが「保湿化粧品」)
本当は、天然の保湿成分を壊さないようにすることがいちばんなんだけど、メイクやおしゃれを楽しみたいのを我慢するのもね…
ということで、壊れちゃったところを補ってくれる化粧品を使って、肌を保湿してあげようっていうのが一般的な考え方なんだ♪
高保湿成分「セラミド」を多く配合してる化粧水は乾燥対策に◎
最近すごく注目を集めてる「セラミド」
このセラミドは、3つの中の「細胞間脂質」に多く使われてる成分だよ。
簡単に説明するとセラミドは、油分と水分の間に入りお互いをつなぐことが出来る特殊な性質を持った脂質なんだ。このおかげで、ラメラ構造を作ることができ、肌のバリアを高め保湿機能がUPするって考えられてるんだ。
このラメラ構造の「つなぐ役割」は、セラミドにしか出来ないことから、失われるとバリア機能が低下して、乾燥しやすくなったり、肌荒れにつながったりするんだ。
アトピー体質の子や、生まれつき乾燥しやすい子は「元々のセラミドの量が少ない」っていうこともわかってるみたいだよ。
ボブのひとくちメモ
肌の中には数種類のセラミドが存在していて、どのセラミドが壊れてるのかはわからないんだ。
そのためセラミドを数種類入れて届けるのが基本だから、セラミド化粧水や美容液は値段が高くなっちゃうんだよ
セラミドに似せた「疑似セラミド」もあるんだけど、天然のセラミドと同じ効果に期待することは出来ないみたいだね…。
プチプラ大容量の化粧水は、本当に良いの?
コスパ重視の子は満足できるけど「しっかり保湿したい」っていう子は、物足りなく感じると思うよ。
化粧品は、成分内容によってある程度の価格が決められるんだ。
同じ成分を配合してたとしても、同じ配合量にすることは難しいよ。
たとえば、同じ「セラミド配合の化粧水」があるとして…
イメージの違い
- 大容量でなんと500円!?
…セラミドを配合してはいるけど、配合量、種類は少ない。代わりに低価格でたっぷり使えるようにしてる。 - 少量なのに3,000円!?
…値段は高く感じるけど、数種類のセラミドを高配合し、1回の使用量が少なくてもしっかり保湿できるように作られてる。
※ イメージです
どっちが「良い」「悪い」とかはないんだけど、自分にあった方を選ぶのが正解。
無理して高い化粧水を1回だけ使っても、継続できないとあんまり意味ないんだ。
プチプラとは言えないけど「1,000〜2,000円」くらいで、1ヶ月朝晩使える化粧水が良いと思うよ。
このくらいの価格帯の化粧水なら、一般的に成分内容もしっかりしてて「中〜高品質」って言われてるんだ。
ボブのひとくちメモ
プチプラ大容量の化粧水を「朝の洗顔の代わりに、拭き取り化粧水として使う」なんていう裏技的な使い方もあるみたい。
肌が乾燥しやすい子は、洗顔するよりも脱脂がおさえられて、肌の調子が整う可能性もあるよ。
ただし、余分な皮脂が残ってニキビの原因になるかもしれないのと、コットンでかぶれちゃう子もいるから、肌チェックは忘れずにね♪
化粧水の使用感「しっとり」と「さっぱり」の違いは?
とろっとした「しっとり化粧水」は、保湿効果に期待大
水分の割合が多い化粧水は、サラサラしてたり、すごく安い物だと、ほぼ水みたいに感じる化粧水もあるよね。
肌に油分が多く「ベタつくのが苦手な子」や「ニキビが出来やすい子」には、使いやすい作りになってるんだけど、保湿効果だけをみればとろみがあるほうが高保湿な可能性が高いんだ。
高保湿成分って言われてる
- プラセンタ
- ヒアルロン酸
- コラーゲン
などは、水と混ざるとジェル化して、水分をたくわえることが出来る性質があるんだ。
(蒸発しにくいことが結果的に、角層への浸透力をUPしてると言われています)
高保湿成分の配合量が多いほど保湿効果は高まるんだけど、こんどはベタベタしすぎて使用感が悪くなっちゃうから適量配合されるんだ。
たっくさん配合すると「ドロドロ」「ベタベタ」になっちゃうよ…
ただし「ヒアルロン酸」や「コラーゲン」も高価な成分。ふつうは「ゲル化剤(カルボマー、ポリマー)」を使ってジェル状にすることが多いんだ。
サラサラした「さっぱり化粧水」は、毛穴詰まりを起こしにくく、使いやすい
サラサラした化粧水は「保湿効果がないのかなぁ」って心配になっちゃうけど、しっかりうるおいを届けることができるから大丈夫だよ。
逆に、いろいろ入ってない「シンプルな化粧水」の方が長く使えるし、肌の負担になることも少ないから、使いやすい点は大きなメリットになるよ。
他にも…
- 価格帯が安い
- 毛穴詰まりになりにくい
- 夏場ベタつかないのが良い
などの特徴もあるんだ。
とくに油分が多くニキビに悩みやすい、中学生、高校生は、さっぱりタイプの化粧水が使いやすい子が多いと思うよ♪
さっぱりタイプの化粧品には「爽快感をUP」する目的で「アルコール」を含んでる商品もあるから注意してね。
ほとんどの子は、アルコールが微量配合されてても刺激に感じることはないんだけど、肌が敏感な状態だと「しみたり」「赤くなったり」しちゃうんだ。
化粧水の塗り方・順番・注意点
クレンジング、洗顔後、最初につけるのは化粧水
汚れを取り除き肌を清潔にすることで、次に使う化粧品の効果を十分に発揮するためにも「洗顔」や「クレンジング」は大切。
清潔にした肌に、化粧水→その他の化粧品(乳液など)の順で保湿していこう。
化粧水でみずみずしくうるおった肌の方が、乳液などもなじみやすく「うるおいの浸透と持続が高まる」って言われてるんだ。
プラス朝は、日中の紫外線や乾燥から肌をしっかり守るために「日焼け止め」をぬるようにしたり…
夜は、「美容液」や「パック」などのスペシャルケアをとりいれてあげるのも良いと思うよ。
手でやさしくおさえて、なじませるのが基本
化粧水を手に適量(商品の使用量を確認してね)とり、両手に軽く広げてから顔全体になじませていく。
乾燥しやすい「ほっぺた」から順番に「内から外へ」を意識すると◎
化粧水をなじませる時は、パンパン叩いたりしないで、手のひらや指を顔のパーツに合わして「ぎゅ〜」ってやさしくおさえてあげると浸透しやすくなるよ。
「バシャバシャ」「叩く」「擦る」こんな塗り方、付け方はNG
とにかく肌の刺激(負担)になるようなぬり方はNG。
とくに男子(男性)は、バシャバシャ大量につけてから、パンパン強く叩いてる子が多いから気をつけてね。
女子(女性)でも、小鼻をゴシゴシ擦っちゃう子がいるから注意!
大切なのは量よりも、ぬり残しなく顔全体にやさしくなじませること。
とくに「首」「耳の裏」「生え際」などがぬれてないことも多いから、確認してみてね♪
コットンの使用があまりおすすめできない理由
コットンを使った方が「目元」や「口元」など細かい部分にもなじませやすく、顔全体にむらなく均一に化粧水をなじませることができるっていう考え方もあるんだけど、デメリットの部分もあるんだ。
- コットンで肌が荒れる
- コットンが吸収しちゃう
- 強く擦っちゃう子がいる
- コットン代がかかる
コットンの繊維が肌に合わないっていう子がいるよ。
こういう子は使っただけで「かゆくなったり」「赤くなったり」しちゃう可能性があるんだ。
次に、化粧水の量がたっぷり必要になるのもデメリットだと思うよ。
コットンにしみ込ませるためには、結構いっぱいの量が必要になるから、大容量の化粧水じゃないと難しいよね。
最後に、部分的に指でゴシゴシ擦り付けちゃう子がいることも良くないと思うんだ。
その他、基本的な保湿方法をまとめた記事も参考にしてみてね。
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中学生・高校生に最適な保湿の仕方をわかりやすく紹介!正しいやり方で肌トラブルを回避