今回は「中学生、高校生に乳液は必要?」をテーマに、乳液ってどんな化粧品なのかをわかりやすく紹介。
乳液を上手に使うと「肌にしっとりとしたうるおい」をあたえてくれるよ。
ただし、肌に合わない場合や使いすぎによる、トラブルが起る場合も…
肌の状態を見極めて、必要な場合は乳液を上手に取り入れて保湿してみてね♪
この記事の目次
中学生・高校生でも毎日、乳液をつけたほうがいいの?
油分が多い場合は使わなくても大丈夫。乾燥が気になる時は「部分的に使うと効果的」
中学生、高校生は、年齢によるホルモンバランスの関係でもともと「肌に油分(皮脂)が多い」から、保湿はシンプルに行うのがベスト
たとえば…
- 化粧水だけ
→油分が多い肌 - 化粧水と乳液
→少し乾燥しやすい肌 - 化粧水とクリーム
→乾燥でカサカサしやすい肌 - 美容液のみ(オールインワン)
→敏感で使える化粧品が少ない
肌との相性もあるから、試してみるのがいちばんなんだけど、乳液は油分を中心に水分とのバランスがとれた使いやすい化粧品だよ。
化粧水だけだと「ちょっと保湿が足りないかなぁ」って感じる子は、乳液で少し油分を足してあげると良いかもしれないね♪
毛穴の数が少なく乾燥しやすいって言われる部分は「頬(ほっぺた)」や「口周り」逆に皮脂分泌が多い「Tゾーン(おでこ、鼻、あご)」は、油分が多い化粧品は避けてあげる、もしくは薄く塗ってあげると◎
乳液の役割「効果」と「特徴(注意点)」
肌に油膜を作り乾燥を防ぐのが基本の役割
乾燥肌を改善したいって思うと「保湿化粧品」をたっぷり使っちゃう子がいるんだけど、使いすぎも良くないんだ。
ある程度「品質の高い化粧品」は、少量でもしっかり保湿出来るように作られてるんだよ
化粧品にはそれぞれ得意な役割があって、乳液は水分にプラス少量の油分が含まれてるから「肌に油分と水分の両方を届けしっとりさせることが得意」なんだ。
肌は本来、汗と皮脂が混ざり合って作られる「皮脂膜」っていう薄い膜があって
- 肌内部の水分の蒸発を防ぐ
- 外側からの刺激を防ぐ
働きをしてるんだ。
ただし、クレンジングや洗顔直後の肌は、保湿成分も一緒に流され乾燥しやすい状態になってるんだ。
乳液やクリームは、洗い流された皮脂膜が再び作られるまでの「つなぎの役割」っていうふうに考えるとわかりやすいかもしれないね
他にも肌本来が持つ保湿成分「セラミド」などを角層に届けることも出来るよ。
クリームと乳液は油分の割合が違う
乳液は、化粧水よりも油分が多く、クリームよりも油分が少ない化粧品になるんだ。
つまり「化粧水とクリーム両方の役割を同時に出来る化粧品」ともいえるね♪
- 化粧水だけだと油分が足りない
- クリームはベタつきが気になる
こういう子は、乳液が使いやすいよ。
乳液は浸透力が高い可能性あり「敏感肌」の子は、刺激になりやすいから注意が必要
じつは化粧品の中でも乳液で「肌が荒れた」っていうひとが結構いるみたいなんだ。
ほとんどのひとは問題なく使えると思うんだけど、肌が敏感で化粧品を使うと「かゆくなったり」「赤くなったり」しやすい子は、注意が必要かも。
具体的にはわかってないんだけど、考えられる理由の1つとして「浸透力が高い」ことが関係してるみたいだよ。
化粧品の浸透は「角層まで」って法律(薬機法)で決められてるから、乳液だけ浸透力を高めて作ってるっていうことはないんだけど、肌の状態によっては浸透しやすくなっちゃって、それが刺激になる場合があるみたいなんだ。
ボブのひとくちメモ「どうして乳液は浸透しやすいの?」
刺激になりやすい成分っていうのは主に「エタノール」や「DPG」っていう、水に溶けやすい成分(水溶性成分)
もちろん、化粧水の方が水溶性成分の割合は多いんだけど「乳液には水と油を混ぜるための界面活性剤が多く入ってる」関係で、浸透力が高くなってる可能性があるって言われてるんだ。
(界面活性剤の浸透性については、花王さんのページで詳しく紹介されてるよ。)
保湿で使われる界面活性剤が直接「肌の刺激になる」ことは少ないんだけど、多く配合されてる乳液は浸透力が高くなって、刺激になりやすい成分が奥まで入ってきちゃってる可能性が高いって考えられてるんだ。
肌バリアは、肌内部のうるおいが蒸発するのを防ぐ役割もあるんだけど、逆に外からの侵入を防いで肌内部を守る役割もしてるんだ。
敏感肌って言われてる状態は、内部の肌バリア(ラメラ構造)に隙間が多く、簡単に化粧品が入ってきちゃって刺激に感じる場合が多いんだよ。
水溶性成分は油性成分より肌の刺激になりやすいことから、刺激が感じやすい敏感な子は「油分の割合が多いクリーム」の方が肌表面の油を足すのに良いって言われてるよ。
乳液の上手な使い方
乾燥しやすい場所から順番に、やさしく全体に薄くぬる
使用量は、メーカーさんによって違うから使用前に確認してみてね。
2〜4回振った量を適量にしてるメーカーさんが多い気がするよ(10円玉くらいとか)
使い方は…
手のひらをくぼませて、乳液を適量出し、両手のひらに広げた後、顔の中心から外側へ向けて大きく円を描くようにのばしていく。
乾燥しやすい「ほっぺた」「おでこ」「あご先」の順番になじませていくのも良いって言われてるよ。
とくに乾燥しやすい「目元」や「口まわり」は、ごく少量を指先にとり重ねづけするひともいるみたい。
乳液はニキビ改善に役立つ?
炎症を抑える有効成分を配合した乳液はニキビ改善に役立つ可能性大
ニキビが炎症を起こしてると
- かゆみ
- 赤み
- 痛み(ヒリヒリ)
があり「勉強に集中できない」「ぐっすり寝れない」なんてこともあるよね。
この炎症をおさえるために「抗炎症剤を配合した薬用乳液(医薬部外品)」っていうのがあるんだ。
炎症をすばやくやわらげ、改善を早めてくれる効果があるよ(化粧水、洗顔料などにも配合される)
有名なメーカーさんだと「ファンケル」や「キュレル(花王)」他にも、ニキビケア用の化粧品(乳液)には、抗炎症剤を配合してるものが多いんだ。
抗炎症剤の例
- グリチルリチン酸2K
- アラントイン
とくに、肌への負担が少なく、敏感な「赤ニキビ」「黄ニキビ」の炎症に働きかけてくれる「グリチルリチン酸2K配合の乳液」は使いやすくておすすめ。
参考画像↓
※ ファンケルアクネケアジェル乳液
薬用乳液を市販で探す時も、有効成分をチェックしよう
- 赤ニキビ
- 黄ニキビ
- 赤いニキビ跡
など、炎症してニキビの状態が悪化してる場合は、有効成分(抗炎症剤)が炎症をやわらげニキビを治すサポートをしてくれるよ。
抗炎症剤を含む市販の乳液を一部まとめてみたから、良かったら参考にしてね↓
有効成分 | 商品名 | メーカー |
グリチルリチン酸2K | アクネケアジェル乳液 | ファンケル |
さらさらミルク | ピゥ | |
薬用クリアモイスチャー | オルビス | |
アラントイン | 皮脂トラブルケア保湿ジェル | 花王(キュレル) |
グリチルリチン酸ニカリウム | オードムーゲ薬用スキンミルク | 小林製薬 |
他にも「美白化粧品」には、抗炎症剤が含まれることが多いんだけど、ビタミンCなどニキビがあると刺激になりやすい成分も含まれてるから注意。
色素沈着(茶色いニキビ跡、シミ、ソバカス)を改善する時に美白化粧品を使うことも多いんだけど、刺激も強いことから賛否両論あるんだ。
肌表面に油分が足りない時は乳液で足してあげよう「まとめ」
最後に乳液についてまとめると
- クリームより水分多め
- 毛穴詰まりはなりにくい
- 毎日使う必要はない
- 油分が足りない時に使う
- 薬用もある(抗炎症作用)
- 浸透力が高く刺激になることも
皮脂がしっかり分泌される中学生、高校生は「乳液」や「クリーム」といった保湿化粧品を使う機会は大人よりもグッと少ないんだけど、油分が足りない時は上手に使ってあげると良いかも。
肌につけた時に「赤くなったり」「ヒリヒリする」場合は、すぐに使うのをやめてね。健康な肌は洗いすぎにだけ気をつけてれば、意外と化粧水だけでも保湿できる場合が多いよ
自分の肌に合わせた保湿方法で、ぜひ美肌を目指してみてね♪
基本的な保湿方法は別記事にまとめたよ。
-
中学生・高校生に最適な保湿の仕方をわかりやすく紹介!正しいやり方で肌トラブルを回避